ゴルフコース攻略の考え方

コース攻略のスタート地点

コース攻略のスタートはラウンド前にスコアカードをチェックするところから始まります。スコアカードには、たくさんの情報が隠れている宝の山のようなものです。

スコアカードにはそれぞれのホールの難易度順が、数字で示されていることに注意しましょう。

最初にハンデキャップの数だけハンディ1から順に○を付けましょう。ハンディキャップが18以上の人は、またスタートに戻って今度は二重丸を付けていきます。

これで、一重丸のホールでボギー、二重丸でダブルボギーなら実質的にはパープレーできることになります。

コースのデザイナーは全てのホールに対して高い難易度で設計しているわけではありません。

目安としては全体の3分の1(つまりホールHCの数字が1~6)くらいまでは、これまで多くのゴルファーがたくさん叩いている難ホールと考えられますので、慎重なプレーが要求されます。

次にスコアカードで注意するのはホール毎の距離です。

400ヤード以上のミドルホールでは、慣れていないコースほど無理にパーオンを狙わないで、バンカーや池などといったハザードを出来るだけ避けて、手前に刻む短く刻むレイアップをした方が結果的に成功するケースが多いものです。

結果的にみると無理に距離を狙わないポジションこそベストの選択になるのです。

ラウンド日の前にスコアカードやコースガイドを入手したり、インターネットで情報を集めておくことでホールの長さに応じてクラブを入れ替えすることも、現地で慌てないために必要な対策です。

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その他にも、スコアカードを見ればコース特有のローカルルールなどの情報がわかりますから、大いに利用すべきでしょう。

また、いろいろなコースを経験していくうちに、そのコースの設計者が誰なのかを知っておくと、設計コンセプトの違いで予めコースの特徹を把んでおくことも可能になります。

ゴルフスイングの基本カテゴリ2 コースによる特徴は次のようなものが挙げられます。

フェアウェイは広くてもグリーン周りはシビアである。

バンカーが多いだけでなく難しいアリソンバンカー(深くアゴの突き出たバンカーのことで、英国人のチャールズ・アリソンが設計したことに由来する)が多数ある。

グラスバンカーがよく使われる。

バンカーや池などの平面的なハザードばかりでなく、樹木や風の影響等の3次元的な要素を盛り込んだボックス型のホールが多い。

小ぶりで砲台型のホール設計、反対に大型でうねりの大きなグリーンを多用したがる等といった具合です。

ショートホールこそ大叩きの危険

大叩き、大崩れしてしまうのは、むしろ短めのホールが多い傾向があります。狙いどころごとの危険度を格段に高めてあるのがショートホールであることを、いつも頭の中に置いてラウンドしてください。

また、ロングホールでも、最初は伸び伸びとショットさせて、セカンドショット以降急に難しく設計するデザイナーもいますから、油断は禁物です。

こうしたワナを見破るのこともゴルフと言うスポーツの実力の内といっても過言ではありません。

見方によっては意地悪く思えますが、コース攻略の楽しさは、こうしたデザイナーの仕掛けた罠を見破りながら、これをかいくぐって、好スコアにつなげる楽しさにあるとも言えるでしょう。

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いわば、ゴルファーとデザイナーとの対決の場ということです。

名設計家と呼ばれているデザイナーは、ゴルフプレーヤーの実力に応じて何通りかの攻略ルートを必ずセットしているものです。

そのため、各自のハンディキャップに応じてルートを選ぶことが必要でしょう。

こうした要素を持ち合わせていることが一流コースの証ともいえます。つまり、プレーヤー全員が同じ場所を狙ってテイーショットを打つ必要は全く無いのです。

飛距離を競い合うばかりでは、ドラコンなどは別ですがゴルファーとしての技術は一向に上達しないのです。

パー3のショートホールの攻略法

ここではパー3のショートホールの攻略法の一例を紹介してみましょう。

このホールでは、グリーン手前から左サイドにかけて広がる池に打ち込まないことがポイントのホールだとします。

池までの距離は、ティグラウンドから120ヤードとしましょう。

最初の選択肢はは1オンにチャレンジするルートです。

このケースは、ピンをターゲットにするのではなく、ショートしたり左に曲げたりしても池にだけは入らないようにグリーンの右半分を狙うのが正解でしょう。

ハンディが大きい初級者の場合は無理に1オンを目指すよりも、2オンで確実にボギーを取る効力方を考えたいものです。

そのためには、第1打は池に届かないように7番アイアンで4時-8時のハーフショットをしてみます。

うまくフェアウェイキープができたら第2打はピッチングウェッジで3時-9時のスイングでグリーンを狙うと良いでしょう。

仮に第1打にミスショットした場合は、2オンにこだわらずに、最悪でもダブルボギーが狙えるルートを考えましょう。

第1打を右の斜面に落としてしまったケースを想定すると、この場合は第2打を池の右側に出して、3オン1パットのボギーにチャレンジする方法が考えられます。

第1打を左のラフに外した場合は、第2打で無理に池越えを狙いません。第3打が池越えのアプローチにならない地点に第2打を選択したいところです。

ドッグレッグの場合

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いわゆるドッグレッグのホールにやってきたと仮定しましょう。さて、皆さんはどう攻めるのがベストだと判断するでしょうか。

どんなゴルファーでも心の中では当然ショートカットしたいと思っても不思議はありません。

すこし遠慮がちなゴルファーなら、フェアウェイでコーナーまで行けばセカンドショットで攻められると判断するかもしれません。

では、もっと控えめに攻めるべきスコア90台が目標であるゴルファーとしては、どこを狙えば正解なのかと言う点が問題になります。

ここまで読めば察しは付くかと思いますが、フェアウェイの曲がりとは反対のサイドがその候補です。

右ドッグレッグなら左サイド、左ドッグレッグでは右サイドというわけです。

もちろん、残り距離が長くなるというデメリットは確かにあります。しかし、このほうがグリーンを見通せることが多いというメリットもあるわけです。

つまりセカンドショットが非常に楽になるということですから、スコアメイクを考えて場合には必ずしも悪い選択肢ではないでしょう。

では具体的にどう打つかという問題に関しては、右ドッグレッグではコーナー左をターゲットにしたプルスライスの球筋が有効となります。

まっすぐ飛んでしまった場合はそれはそれで構いません。右ドッグレッグの場合、ついコースの曲がりに沿って打ちたくなるのが、ゴルファーの心理です。

しかし、それはかなり大きなリスクを伴いますのでそれなりの覚悟が必要になります。左ドッグレッグの場合はコーナーに向かってプッシュスライスがスコア90狙いのゴルファーの目指すひとつの方法です。

確かに、ティグランドのどこから打つのかと言う点も大きな問題かもしれません。

しかし、それに関してはいろいろなところで説明してきましたので今回は省略します。

ゴルフコースの攻略法は同じ程度の実力の持ち主でも人それぞれでかなり大きく違ってきます。

ダブルボギーの後は慎重になるゴルファーもいれば、ホールの特徴などお構いなしに一気に挽回を狙うゴルファーもいます。

自己ベストを狙えるような場合なら、つい無理をするということもあるでしょう。

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最終的な判断は、ある意味では人生上での決断と似たところがあるのかもしれません。

ゴルフが面白いところは意外にこうした部分に隠されているような気もします。

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