アプローチの打ち分けと距離感

アプローチショットのゴルフスイングの基本は、バックスイングでは腰の高さでポジションを統一して、フォロースルーの高さを変えたスイングをすることです。

アプローチショットのボールの高さを打ち分ける練習方法について説明します。

この練習で使うクラブはサンドウェッジにします。アプローチショットの場合、ボールをセットする位置はスタンスの中央よりも少し右よりにするのがゴルフスイングの基本です。

アドレスした際に、眉間がボールの左側面を指すくらいのポジションが目安のひとつになります。

バックスイングの大きさはいつも右腰の高さになるようにしますが、フォロースルーの高さは左腰、左胸、左肩の3つのステップで練習します。

左腰の高さまで振り抜くとしたらはボールを低く押すイメージのフォロースルーとなるので、ボールは低く転がります。

フォロースルーの高さを、左胸、左肩と振り抜く位置を順に高くしていくと、ボールをクラブフェースに乗せて運ぶイメージのフォローとなり、ボールの打ち出し角を高くすることができるようになります。

ボールを転がすゴルフスイングと上げるゴルフスイングの両方の要領がつかめてアプローチショットの上達が期待できます。

アプローチの距離感をつかむ練習

ゴルフスイングのリズムを一定に保ったまま20ヤード刻みで距離を打ち分ける練習をしておくと実践のアプローチショットで役立ちます。

20ヤード刻みで飛距離を打ち分ける場合、打つ距離は2タイプをイメージします。

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ひとつは「10、30、50ヤード」の刻み方。もうひとつは「20、40、60ヤード」の刻み方です。このうちのどちらかを選んで、狙った距離にキャリーで直接落とすことを考えて練習します。

近い方の距離から打ち始めますが、途中でミスショットが出ても打ち直しはしないことをルールにします。

20ヤード間隔で打つ距離を変えていっても同じリズムでゴルフスイングすることが大切です。

20ヤード→40ヤード→60ヤードと距離を長く打ったら、今度は逆に、40ヤード→20ヤードと短くしていって、これを繰り返し練習します。

練習場に行ける機会が多い人なら、日によって「20、40、60」のの日と、別の日は「10、30、50」と距離を変えて練習すると、より効果が期待できます。

ショートゲームで体内のリズム感やスピード感を実感できれば、アプローチの距離を自由自在にコントロールが可能になり、スコアメイクする上でも大変役立ちます。

アプローチショットのゴルフスイングでは、左手のコックを使うことで正しい軌道でクラブを動かすことができます。

バックスイングするときに、親指のツメを腕のほうに向けるような形を作りリストを折り曲げます。この動きがないと、右手が完全なフリーな状態で動いてしまいます。

そして、クラブがスイングプレーンから外れてしまいます。また、左手が甲側に折れてしまっても、コックはうまく使えなくなります。

これで、右手を使いすぎることになり、インパクトの時点でアドレスの位置までクラブヘッドを元に戻せないというデメリットが生じます。

左手のコックを使いこなすイメージを体得するには、ゴルフクラブを左手の人差し指1本で持ちながら右手でズボンの右後ろのポケットを引っ張って後ろに引くようにしてみるとわかりやすいでしょう。

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これで、自然に左手のコックが使えるようになって正しいポジションにクラブが上がっていきます。

インサイドに極端にクラブを引いてしまうと、指1本で支えることが難しくなって、クラブを落としてしまうので注意しましょう。

右手を使いすぎる状態だと、ダウンスイングで右肩が前方に突き出してしまい、クラブフェースが被る状態になるので、ボールが左に飛び出したり、ボールに加わるスピンも弱くなります。

テークバックが大きいのに、フォロースルーが小さかったり、その逆で、テークバックが小さいのに、フォロースルーが大きかったりするゴルフスイングでは、距離感が不安定になります。

テークバックとフォロースルーがどんな場合も同じ高さになるように練習しましょう。

ランニングアプローチの場合、ボールからピンまでの距離に応じて、使用クラブが違ってきますが、サンドウェッジを使う場合であれば、ソールがすべて地面に着くように構えます。

また、ロフトを小さくするためにシャフトを左に傾けます。フェースをターゲットに正対させ、グリップの位置に体を平行移動するのがコツです。

ボールが右足寄りになる分、ウエートバランスは7対3になります。リストのコックを使わずに、クラブをインサイドに上げるように心がけましょう。

高く上げたいアプローチのポイントを整理しておきます。ボールを高く上げる時はサンドウェッジを使用して、ソールが地面に接するようにアドレスします。

ロフトを大きくしたいので、シャフトを右に倒す形にします。クラブフェースをターゲットに対してスクエアに合わせたら、その形をキープしたまま、ボールを中心にして体を右にターンさせます。

ボール位置はが左足親指の前にくるようにセットしておきましょう。左右5対5のウエート配分で、後は飛球線に沿ってクラブを上げて下ろす動作だけでできます。

主にアプローチで使うピッチングウェッジとアプローチウェッジ、それにバンカーショットで使うサンドウェッジの選び方についてです。

これは、番手から決めるのではなく、ウェッジ3本のロフトの差が均等になるように組み合わせで考えましょう。

パターを選ぶ場合も構えたときやストロークしたときにしっくりくる感触のあるものを優先して選びましょう。

経験を積んできてテクニカルにレベルアップすると、プレーするコースの特徴や気候などに合わせてキャディバッグに入れるクラブを変える楽しみもわかるようになれば最高です。

アプローチの練習

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ゴルフ練習場に行けば、練習のほとんどの時間をドライバーショットに費やしている人がかなり多いように感じるのは多くの皆さんが指摘している通りです。

もちろん、スイングづくりの練習は必要不可欠なものですが、スコアメークを意識するのであれば、今よりももっとアプローチショットの練習もしてほしいところです。

ゴルフ練習場のマットの上から打つのは芝の上から打つのと大きく違ってきます。

とくにライヘの対処が重要なポイントになるアプローチショットの場合、その違いは大きなものです。

しかし、マットから打つアプローチショットの練習が全く無意味というわけではありません。確かに状況に対応する力は実戦でしか身につきません。

しかし、練習場で打ち方の基礎をしっかりマスターして、距離感の土台をつくっておくことは非常に大事なことです。

練習場のゴルファー達は、上手そうな人ほどアプローチショットの練習に多くの時間と球数を費やしていることでしょう。

まずは、練習場の30ヤード、50ヤードといった看板を目標にしてしっかりキャリーさせる練習を繰り返すことが必要であり、これで距離感を養いましょう。

狙った場所に落とすだけの技術がなければ、どんな感性も生かしきることは事実上不可能です。

理想的には、使用するボールは「コースボール」と呼ばれているものを使う練習場で練習してほしいところです。

ボールの違いは、アプローチショットでは最も大きく影響してきます。「ダンゴボール」と呼ばれるタイプの練習場のワンピースボールは、打ち出しが高く出すぎてしまうという特徴があります。

そのため、普段コースで使うボールとは弾道が大きく違ってくることが多いのです。

仮にワンピースボールで練習する場合は、体の動きやボールへの当て方などを中心に考えて、飛距離などは参考程度にとどめて考えるべきかもしれません。

アプローチショットとなる場面では、最低でもサンドウェッジとピッチングウェッジの2本を状況次第で使い分ける技術は必要です。

高い球筋が打てるサンドウェッジは球を止めたい状況で、ロフトの立ったピッチングウェッジはランニングアプローチを想定します。

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この2本がしっかり使いこなせるようになった時点で、ロフトが52度前後のアプローチウェッジやアイアンを使ったアプローチショットに展開していくという方法です。

ロフトの違う2本のウェッジを基本に据えることで、同じ打ち方で2つの球筋を打ち分けられる技術が身に付きます。

サンドウェッジ1本で多彩な球を打ち分けるゴルファーも確かにいますが、それはあくまで上級者レベルの高等テクニックです。

練習と実戦を繰り返しておくうちに、そのやり方で寄るというのならそれでも差し支えありませんが、最初は2本のウェッジで上げる、転がすという2つのアプローチをしっかりと打ち分けるだけの技術をマスターしましょう。

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